2014年09月05日

だっせぇフィッシュテールをストレートに改造しちゃおうずの巻

またDUNHILLのRの話題。。

去年手に入れたBRUYEREのR、記事にも書いてある通りリプレイスメントステムです。これが絵的なバランスが悪い!、新たにリプレイスメントステムを作ってもらおうかと考えていました(未だ実行してないけどw)。
ただリプレイスを頼む場合微妙な形状やらをどう伝えるかが悩みどころ、英語出来ないのでねorz。。しかしその後1926年のSHELLのRを手に入れて当時のステムのサンプルが出来たのです。コレ送って同じ形状にしてもらおうかと考えていました。

んが、(ちょ)待てよ、どうせ今付いてるステムは破棄されるのだしこいつを改造して遊んでみるのも面白い。。


「だっせぇフィッシュテールをストレートに改造しちゃおうずの巻」スタート

まずスタート時点の図(左がBRUYERE、右がSHELL)
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バランス悪いよねぇ

それを
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・・ま、図の通りですw。
長さを短くカットしてからフィッシュテールに開いているビット部をストレートに削りビット部の段差も削り出す、その段差部も高さが足りないのでお馴染みマスキングテープで段差のマスキングを作り今回は「黒い瞬間接着剤」でモリモリ、整形して仕上げ。
ホワイトスポットも大きさと位置が気に入らなかったので後ろにずらして小さめの穴開け(1.4mm)、元のホワイトスポットはピンバイスやルーターで削って開いた穴は黒瞬着で埋める、新たに開けた穴にはタフロンリベース(プラリペアと同じようなもの)を詰めて硬化した後整形して仕上げ。

今回段差の埋めに黒い瞬間接着剤使いました、プラリペアは熱に弱くA/Rメソッドで溶けてしまうので。。果たして黒い瞬間接着剤はどうなのか?後でテストしてみよう。。
ちなみに黒い瞬間接着剤だけでは硬化が遅すぎて使い物になりません、一緒に硬化促進剤(プライマー)使いましょう。

んで、こうなると。
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いかがなもんでしょ。

トップよりもサイドからのビューが良いんですよw
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ボウルからビットまでシュッと伸びるシルエット、これが欲しかったのです。

ちゃんとセミオリフィックな形に
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しましたよ。

つうことでわざわざリプレイス頼む必要なくなりましたw、コレについてたリプレイスステムは形状と素材はともかくなかなか良い出来のステムだったので形状の修正もラクでした。
やっぱ「絵」は大事だよね。

前の記事も後で修正する予定です。


しかし、エステイトパイプってなんだか自分にとっては原型と同じ感覚だなw


--今日のごちそうさま--
Mac Baren : Vanilla cream
Rattray's : BLACK VIRGINIA

2014年03月04日

A/Rメソッドとプラリペア

やっちゃいけないらしい。。

プラリペアの耐熱温度は100℃らしいけどA/Rメソッドしつこくやってたら少し剥がれた。。
全部取れてしまうわけではないけど薄い所はダメっぽい。
うーむ、コレは。。まぁS/Aメソッドやれば良いだけなんだけどうっかりやっちゃいそうだなw、もうDUNHILLはA/Rするのが当たり前になってるから。

A/Rメソッドは基本エボナイトのステムだけらしいですがとりあえずアクリルでも平気そう、こないだレストアした10本の内何本かはアクリルステムだったけどA/Rしても特に問題は出なかったです。ま、だからプラリペアも平気だろうと思ったんですがね、、

またやり直しか・・、このままでも使えるけどw


--今日のごちそうさま--
JT : 桃山II
Peter Stokkebye : BALKAN SUPREME
W.O. Larsen : The Master's Blend
Rattray's : BLACK VIRGINIA

2013年09月10日

DUNHILL OX レストア記

OXのレストアをまとめる為に書き直し。
(レストア関係のカテゴリを別に分けました)

懲りずにまた落札してしまったDUNHILL
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リップのダメージは画像で知ってました。(逆に安く落ちるかなってw)
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ちなみにシェイプナンバーも年代も不明でしたがあえて質問せず落札、届いてのお楽しみでしたが
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DUNHILL SHELL BRIAR OX 1960 ラッキー

-- ここからレストア --
ステムの変色をオキシクリーンとペーパーで落としてボウルアルコールでゴシゴシ
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ボウル部やシャンクのブラストの凹部分にも汚れ?ワックス?が溜まってディテールが台無しだったのでそれをアルコールを付けた歯ブラシ(毛を短く切ったもの)やスパチュラで掻き出し埋もれたディテールを掘り起こしました。
(ボウルトップのカーボンも同じ要領で取り除きます)
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レストア完了後の画像の方が分かりやすいかも。。

リップ修正、リューターでダメな所全部落としてペーパーで足つけ
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↑ちなみにこういった煙道側まで貫通している穴の場合適当な板状のもので煙道を保護しておく必要があります。私はシリコンの板使いましたけどプラリペアはポリエチレンに食いつかないらしいので厚紙にポリエチレン(ポリ袋)貼っておくだけでも大丈夫かと。

マスキングテープで土手作り
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プラリペアモリモリ(ニードル法使いました)
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ヤスヤス(金やすりとサンドペーパー)
こういった一部だけやすりがけしたい時は他をマスキングテープで保護しておくと吉
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とりあえずこんな感じ。
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シェラック塗装。
下準備、持ち手は竹串にマスキングテープを巻いて煙道で止まるようにしてます。
竹串を刺しているのは「猫の爪研ぎ」です。
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エアブラシは口径0.5mmを使用、たぶん0.3mmでも通るんじゃないかと、詰まるようならアルコールで希釈すれば良いじゃないかな。(コンプレッサーの空気圧は0.05MPaくらい)
シェラック溶液はクレオスの空き瓶使って作ってます、この容器で約10gのアルコールが入るのでシェラックの軽量がしやすいです。私は大体0.7〜8カットかな、ま、適当ですw。
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塗装前にボウルにティッシュ詰めてマスキングします、塗る時は薄くを何度も繰り返す感じ、厚塗りするとディテール埋まるので注意。
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乾燥待ちの間にステムのWhiteSpot修正。
今回は1.6mmのプラボウ(エバーグリーン)使いました。
煙道にドリル刺さってますがコレはプラボウが煙道に落ちるのを防ぐためです、DUNHILLのWhiteSpotの穴は貫通してますのでね。(3.5mmくらいの棒ならなんでもおk)
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1.6mmではちょっと細いので接着もかねてシアノンを・・使おうと思ってたら固まって死んでたのでorz・・ピカパテ(ロックレーザー328)を使いました。
マスキングシートはカッティングプロッタで丸くカットしたものをWhiteSpotに合わせて貼ってます、余計なとこに接着剤等着けたくないので。(もちろん普通のマスキングテープで大丈夫)
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で、ステムのレストア完了。
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シェラックが乾いたらスムース部分(底側の刻印部分など)を平滑化します。
SHELLなどのブラストパイプにはシェラック塗装が有効ですが、エアブラシを使ってもこういう部分は柚肌になります、それをペーパー(1000番以上)で削りカルナバで磨き直します。
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先日の#474のスムース部分もコレで仕上げました。


ってな訳で、レストア完了は次の日記で。。



--今日のごちそうさま--
Samuel Gawith : SQUADRON LEADER
Cornell & Diehl : HABANA DAYDREAM
Rattray's : DARK FRAGRANT

2013年08月27日

快適!ビフォーアフター

所有しているDUNHILL 491 DRIWAYですが、リップ部分の段差がすり減って歯に引っかかりづらくパイプを落としそうになることが多々ありました。

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そこで、その部分にプラリペア(黒)を盛って再整形しちゃおう計画発動!

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このプラリペア(黒)、名前の通りプラスチック部品を修正復元する為のものですが、マウスピースを修正する上で好都合なことがあります、それはこのプラリペアと同じものが(名前は違いますけど)歯科医でも使われているということ、私も治療されたことがありますがかなり嫌な臭いですw。(液が揮発してしまえば臭いは無くなります)
マウスピースは口で銜えるものですので他の素材よりもちょっと安心感があるのではないかと。
他の利点として、硬化が速い(約5分)、カラーバリエーションに黒がある、加工しやすい、ということが上げられます。
特に黒色で整形出来るというのは塗装出来ないマウスピースリペアに最適ではないでしょうか。(何色かあるので購入時間違えないように注意しましょう)

(他にタフロンリベースという商品もあります、ただ量が多すぎるのと樹脂が粗めなのでプラリペアをオススメします)

プラリペアの使い方はマニュアルやホームページを参考にしていただくとしてw。

まず始めに盛りつけ場所をサンドペーパーなどで足つけした後、マスキングテープを必要な高さになるまでぐるぐる巻きにします。
こうすることで無駄な場所にプラリペアを付着させずに段差を簡単に整形することが出来ます。
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マスキングテープは細めの方がやりやすいです。(使っているのは3M(スリーエム)の6mm幅)

そこにプラリペアを盛っていきます。
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盛りつけ方法にはいろいろありますが画像はニードル法でやりました。ただしこの方法ですと盛りつけ量が多すぎる気がします、盛りつけ量のコントロールはふりかけ法の方がやりやすいです。しかしふりかけ法ではキワの薄い部分の樹脂量が不足しがちで硬化不足になりやすい・・一長一短がありますので適宜使い分けが必要かと。



整形しました。マスキングテープ側は多少凸凹しますので細めの彫刻刀(平刀)などで整形すると良いかと。
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いかがでしょう、色はまったく同じにはなりませんがぱっと見は分からないくらいになります。
使ってみたところホールド感もばっちり、強度も問題無さそうです。
同じ問題でお悩みの方、一度お試しあれ。。

ちなみにティースマークの穴埋めにももちろん使えます、ただ上記の通り色はまったく同じではありませんので多少の跡は残ります。浅い穴の場合は黒い瞬間接着剤の方が良いかもね。


--今日のごちそうさま--
Samuel Gawith : SQUADRON LEADER
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2013年04月13日

必要無いけど

大事な物

 インナーチューブ。

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最近のダンヒルには入ってないけど古いダンヒルにはこのシステムがあります、ただエステート物は前オーナーが取り去ってしまっている場合が多い。私が所有するダンヒル11本の内インナーチューブ付きは3本だけ(1本はだぶんデッドストック)、正直喫煙には邪魔なのでつけてないですが捨てるわけにはいきません、外してそっと神棚に・・ってのが今時のスタイル(え?)。

しかしこのインナーチューブ付きのエステートパイプでも困った状態の物もあります、それはインナーチューブの固着。
インナーチューブは喫煙中のジュースをシャンクとチューブの間に追いやる物(だと思うw)、そうすることでジュースをスモーカーの口に入らないようにするシステム(だと思うw)ですがそのジュース(要はタール)がステムとインナーチューブの結合部に入り込みそのまま放っておくとタールが固まり固着してしまいます(だと思うw)。

こうなってしまうと抜くことが困難になってしまうのですが、自分の持っているS.T Dupontのパイプがまさにその状態(画像はダンヒル)、喫煙自体は問題無く行えるので今日までそのまま使っていましたが取れないか試してみることに。
固着したタールを溶かすにはアルコールが有効、ってことでA/R(アルコールレトルト)メソッド(何それって人はググってw)。インナーチューブが付いたままこれをやるとボールまで行った熱いアルコールの一部は試験管まで戻らずインナーチューブとステムの間に行き、これが固着している部分に作用する。   はず。w

パイプが冷えてからステムを抜きいよいよインナーチューブを外します。しかし、手だけではなかなか外れません、ペンチとか使えばラクでしょうがそれではインナーチューブがつぶれてしまいます、インナーチューブを潰さずそれでいて強い力で回せる物。

これだ
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平ゴムw

これをインナーチューブに巻き付けて
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回すとあーら不思議、ぬるっと抜けたw。やっとモール通しやすくなりました。
ちなみに回す時はステムのダボ部分を持ってやった方が折れるリスクが少ないと思われ。

固着で困っている人は試す価値アリです。
(ゴムでも回らないこともあるかも・・)

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(このダンヒルは固着してなかったけどね)



--今日のごちそうさま--
Rattray's : Old Gowrie
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Samuel Gawith : Fire Dance Flake
Rattray's : DARK FRAGRANT

2013年04月01日

リーマン

いやリーマー

昨日リーミングしてほぼ落としたと思ってたShellを喫ったらまだ臭いがorz・・、少しでもカーボンが残ってるとダメなんだなぁ、臭いはラタキア葉の”嫌な”臭い、ラタキアの良い香りならおkですが何というか変な方の?w臭いです。
ま、再度リーミングやり直してやっと臭いはほぼなくなりました。リーミングにはパイプリーマーとかナイフとか使いますがボールの底についているカーボンを取るのが難しいです(物にもよるでしょうが)、なんか良い物ないかなって考えてたら思いつきました。

        ”スパチュラ”

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写真は手持ちのリーミンググッズですが左からブレビアっぽいw(海外通販で買った名無しです)リーマー、コンパニオン(im corona)のナイフ、そして”スパチュラw”。
ブレビアっぽいのは刃をつけてぐるぐる回すだけなのでラクです、大まかな削りにはかなり有効、ナイフは小回りがききますが先がスクエアなので底のカーボンは取りづらいです、スパチュラはサイドのエッジが立ってるのでカリカリ削りやすいです、そして先端が丸いので底のカーボンにもかなり有効でした。
20130331-003.jpg

先端形状はRの大小で違いがあるので部分的に使い分けもできます、かなりオススメですがコレはパイプ屋さんには置いてません。残念!
一応私はホライジングさんで買いましたけど今見たらスパチュラほとんど売り切れなんですね、ま、コレ見て買う人はほぼ居ないだろうから良いけどw。
(確かHRZ-403 410円、リーマ−より全然安い)


-今日のごちそうさま--
Rattray's : Brown Clunee
Dunhill : NIGHTCAP
Rattray's : Marlin Flake

2013年03月16日

キレイキレイ

先日落としたブツが・・

キタ━━━━━━┌(_Д_┌ )┐━━━━━━!!!!


ま、エステイト物なんでまずレストアしないとね。

S/A メソッドっ
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パイプ内に塩を詰めてアルコールを満たし一晩、そうするとこびりついたタールなどの汚れを溶かしてくれるので簡単に綺麗にすることが出来ます、中古のパイプは前所有者の臭いが付いていることがあるのでその臭いを取る為でもあります。
普通は煙道まで塩詰めるんですがネットでモール詰めるとラクってこと知ったのでそうしてます、ただ別のパイプでやったとき一晩置いて取ろうとしたら固着してて冷や汗もんでしたw、そうなってもアルコール入れてしばらく待てば溶けてヌルッって抜けます。

あ、ちなみにブツは
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そうですダンヒルっす、ま、先月のフェスタで1本手に入れてますが今回のは1966年のパイプです、ダンヒルのパイプは1970年頃までとその後では素材とキュアリングに違いがあるそうで喫味が違うらしいです、そういうわけで1970年以前の物が欲しかった訳です。
オークションでも古いのは値が張ることが多いのですが・・・今回はかなりお値打ち価格で落札させていただきました。ってか前のダンヒルも相当なお値打ち価格だったw。

中古のパイプは状態が写真だけでは分からないこと多いので結構ギャンブルなのですが今回のはかなり状態良かったです、マウスピースもティースマークすらほとんど付いてないくらい。
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ま、来た時点ではマウスピースが茶色に変色してたんだけど必死こいて磨きましたw
20130315-01a.jpg
(画像撮るの忘れてたのでちょいと拝借)

オキシクリーンっての初めて使ってみましたけど完全には変色取れないですね、その後はメラミンフォームと耐水ペーパーで磨いてコンパウンドがけしたらかなり綺麗になりました。
やっぱピアノブラックじゃないとね!


-今日のごちそうさま--
Rattray's : Brown Clunee
SamuelGawith : ST. JAMES FLAKE
Esoterica : Penzance

2013年03月07日

艶っっつや

今日もまた・・・パイプの話題でスンマソン

あ、仕事してないわけではない、今パテ置換中でござる。

えー、その合間に、合間にね(^_^;

シェラックフィニッシュ!

なんやそれって感じでしょうが一言で言えば塗料(ニス)です。
パイプの表面仕上げには大まかに分けてスムース、サンドブラスト、ラスティックがあるわけですがスムース仕上げの場合はワックスが代表的な表面処理になります、しかしサンドブラストやラスティックという凸凹の表面にはワックスがかけられないのでフラットになります。
そこでこいつだ
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シェラック、ラックカイガラ虫という昆虫の分泌液を精製したもの?らしいです、化粧品とかにも使われるらしいですよw。毒性はほとんどないらしくエコな塗料(ニス)ですな。

まぁ模型的に言えばトップコートクリアですわ、普通は筆で塗るらしいですが今回はエアブラシで、ハイ、単にかったるかっただけですw。
エアブラシでシェラック吹くと詰まりやすいって書いてましたけど問題なかったですね、まぁ割とシャバめだったからかも(10mlに0.6g溶いて0.5カット)、エアブラシは0.5mmのやつ使いました。半分余ったからパイプ1本塗るのに0.3g・・今回買ったのは100g・・


吹く前
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吹いた後
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楽勝( ̄ー ̄)V

パイプは安めのマシンメイドで試してみましたけど艶があるだけでちょっと

    ダンデー

な感じになりますなー hahaha

手に入れたエステイトパイプとかコレで艶っっつやにしてやるZE


-今日のごちそうさま--
Dunhill : Early Morning
Samuel Gawith : Fire Dance Flake
G. L. Pease : Odyssey
Rattray's : Red Rapparee